

3日目の今朝は、振付家、またダンサーとして国内外で活躍を続けている、
伊藤キムさんによる『ダンス』のワークショップです。
今回のテーマは「カラダで遊ぶ」。
まずは音楽に合わせて、「カラダの自由度」を感じることから始めます。
自分で腕を動かすのではなく、動いているという感覚を掴みます。
力を一切抜いて、腕を遠くに飛ばすように、ぶんぶんと振り投げます。
前、上、横、後ろ、を続けて4回。
今度は脚。
つま先をポン!と投げるように、体全体を使って外に力を送りだす感じ。
いろんなところにボールが飛び出すイメージで
おっとおっと、足を蹴りだしながら、会場の中をはずんで
動き回ります。
わたしたちは無意識にも、自分のカラダの位置やバランスを
知っています。
例えば、右足は自分の正面から見ると、左側にあって
左足は右側にあって、
頭は肩の上くらいにあって、腕は・・・。
キムさんの言葉とカラダの動きを意識しながら、
そんな「カラダの秩序」を全てとっぱらって、自由に動かしてみると、
だんだん自分の腕が腕を離れて、脚が脚を離れて、自由に動くようです。
次は、「足跡探し」。
実際には見えないけれど、みなさんがこの空間に入ってから、
さまざまに動いた「足跡」が、床に残っているとイメージします。
そして、それらの足跡に、自分の足をはめ込んでいくように、
部屋をゆっくり動き回ってみます。前、後ろ、カラダをねじって足を置いてみたり、
かかとやつま先だけで、そっとイメージした足跡に合わせて重ねていきます。
すっかり足跡探しに夢中になってしまい、つい足元ばかり見てしまう…。
そんな時、今度は視線を足元から外して、周りを見ながら動いてみることにしました。
「自分の動きがどのように変わってきましたか?」という、キムさんの質問に、
「自由な感じがする」、「操り人形みたいな感じ」、「バランスがとれる」、
「みんなの表情が明るくなった」、「意識がいろいろなところに向かう」、など
参加者の皆さんからは、たくさんの意見が飛び出しました。
視線を足元から外に向けることで、自分と外の環境につながりを持てるようになって、
動きにも広がりがでてきたようです。
足跡を探す、足跡に足を置く、そんな作業をなくすことで、
よりカラダを使った動きが出てきたのですね。
最後に、2人1組になってハグをする「抱き抜け」。
しっかりとお互いのカラダを合わせて、抱き合います。
抱き合った状態で、相手のカラダの形を変えないように、
するりと1人がそこから抜け出て、
また違う角度から、その人に抱きつく。その繰り返し。
すばやく相手からすり抜けて、また抱きつく。
今度は、ゆっく〜り抜けて、抱きつくまでの時間で遊んでみたり…。
抱き合うという行為や、人のカラダに触れていくと、
そのカタチはさまざまで、色々なハグの形が見えてくると同時に、
自分のカラダのカタチもまた、自分以外の
相手によってカタチづくられているものだと気づかされるのです。
日常の何気ない動作の中に、思わずはっとするような気づきを
与えられた一瞬でした。
ダンスは日常生活における動作を発展させた、延長線上にある。
そんなキムさんの言葉の先にある表現に近づいてみたい気持ちで
いっぱいになったのでした。
ダンス初体験。カラダを自由にするって面白い!!
カラダを自由に遊ばせることで気づいた、自分のカタチ。
カラダだけでなく心の意識に目覚めたワークショップとなりました!
MARUNOUCHI CAFE
青木佑子




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